スイカの生産販売結果2024

野菜の栽培実践~販売

 


スイカの生産販売結果2024

おはようございます。

この記事は実際にスイカを栽培してみて販売まで行った過程を記事にしています。
拝見してくださっているあなたの参考になれば幸いです。

 

準備するもの

畑の準備

①肥料       基肥・追肥肥料、石灰肥料。
10a当たり5~7㎏程となってますので1㎡では8gほど基肥は一つまみ程度
②畝立て      平畝栽培を基本として排水対策をしましょう。
③マルチ      生育安定には不可欠。なくても栽培できます。黒マルチが基本
④トンネル支柱   1mあたり1本であれば十分な強度が保てます。
⑤トンネルビニール ホームセンターなどで売っている厚さ0.05m以下のもの。
⑥スイカマット   株数×8枚の数を準備しましょう。透明なものだと玉まわしは不要です。
⑦交配日目安表   いろんなもので代用できます。自分に合ったものを使用しましょう。

肥料は定植する2週間前頃までに畑に撒き、土とよく混ぜておきましょう。
畝立て、マルチをしたらビニールトンネルを設置してから定植すことをおススメします。

西瓜専用肥料https://a.r10.to/h5UBhVs
魚粉肥料https://a.r10.to/hNTEY6
トンネルビニールhttps://a.r10.to/hkQRR1

畑の準備

トンネルハウスの作り方

皆さん畝立ては慣れましたでしょうか?
最低トンネルハウスは建てなくても栽培はできますが、温度管理の観点でみると必須です。

トンネルハウスを建てる際は、風のない日に行いましょう。
できれば1人でやるより2人以上で作業することをおススメします。

1.畝を建てたところ80~100cm間隔で支柱を立てます。
※間隔を狭くした方がトンネルが崩れにくいです。
2.ビニールを張る
3.パッカーを設置
4.強風対策としてトンネルハウスにビニールヒモ(またはビニールタイ)で全体的に
抑えていきます。この作業が結構重要です!

 

 

 

 

 

風でビニールが飛ばされるとその衝撃で苗が折れたりしますのでダメージはでかいです。
(実は今年実際にやられました)

トンネル設置は以上ですが、閉めっぱなしすると病気が発生するので十分に換気しましょう。
寒気が入る場合は、開閉を調節します。

 

定植

次はいよいよ定植です。

前日から定植する苗に十分水分を含ませておきましょう。
その際は水の温度にも気を付けて、冷たい・温かい水ではなく常温の水に浸してください。
定植したあとの根張りが悪くなってしまいます。

いざ定植!!
定植の際は浅植え(苗の土の部分が1/3程度出ている状態)で植えてください。
画像のように斜めに植えると傾いた方向にツルを伸ばすことができます。

 

 

 

 

 

定植後は散水して十分に水分を与えてください。

栽培管理

定植後は病気がでていないか。虫は出ていないかを常にチェック。

基本的に追肥はしなくてよいと思います。
有機肥料を使っている場合は肥効が長く効きますので下手に追肥をすると
ツルボケ(肥料成分のチッソが多い状態)がおきてしまいますので注意してください。

スイカでよく出やすいの病気は「べと病」「炭素病」、虫は葉の裏に大量発生する「アブラムシ」
がよく出ますので必ず予防してください。

ツル管理

ある程度親ツルが延びてきたら親ツルの先端を摘み取ります。
ある程度とは親ツルが概ね9~13葉ですが品種によって異なりますので栽培される品種の
栽培方法をご確認ください。

摘み取った親ツルはそのまま残しておき、子ツルを3~4本伸ばします。
4本以上伸びてくる場合その分は除去します。
この子ツルに実を付けていきます。

孫ツルのも各節間から伸びてきますので着果後も除去することを忘れないでください。
除去しないと孫ツルの生育に栄養が取られることと、孫ツルの雌花へ着果し子ツル果実への
養分が転流せず十分においしいスイカができなくなる可能性があります。

着果(受粉・交配)作業

着果も品種によって、「全ての雌花に着果させる品種」や、
「3番果や2番果以降に着果させる品種」がありますので間違えないように。

着果は手作業での受粉かミツバチを使う交配方法がありますが、
今回は手作業で受粉を行いました。

着果日から積算温度、日数をみて収穫日を計算しますので必ず確認するようにしましょう!

 

 

 

 

 

果実の管理

上手に着果したらあとは収穫日まで待つだけ!!

というわけにはいかなく、病気、虫の発生がないかも重要ですが、果実が大きくなると
鳥にも注意が必要です。

野菜コンテナをかぶせたり、葉っぱで覆わせて鳥にばれないよう隠す方法であったりと
スイカ農家の皆さんは試行錯誤しております。
私は種もみのネット袋を使用してみました。

画像はかぶせてませんがスイカの下に見える黄色のネット
を収穫日までかぶせておいています。

更にスイカの下にはお皿を忘れずに敷きましょう。敷き忘れて果実が大きくなると
色がついてしまい商品になりませんので注意です!

 

 

 

待ちに待った収穫!

収穫の日数は開花後35日~45日など品種によって幅が違いますので植えた後でも
間に合いますので調べておきましょう!

収穫の際は積算温度、日数、着果している節間とその前後のひげが枯れているか、など
収穫の目安になる症状を確認すると安心感が増すかと思います。

収穫したら販売するのもよし!人にあげるのもよし!自分で食べるのもよし!
自信を持っておいしくいただきましょう!

最終収支まとめ

生産販売結果

2024年の生産した結果を報告します。

大玉スイカ20株
小玉スイカ20株
を植え

大玉スイカが28玉出荷し157㎏
小玉スイカが25玉出荷し53㎏

売上で
大玉スイカが57,900円
小玉スイカが22,200円
合計80,100円となりました。

経費

約80㎡の経費です。
費用は地域によって変わりますので単価はおおよその範囲で記載しています。

ダンポール(トンネル用)       90円×50本=4,500円
トンネル用ポリ      5,000円
苗代           8,000円
肥料 有機化成肥料    3,000円
土壌改良材        2,500円
果実マット        1,800円
農薬           12,000円
種もみネット          40円×60枚=2,400円

合計           39,200円

農薬は高価な物が多かったので経費が掛かりましたが、1年で使いきれず
ダンポール、果実マット等繰り返し使える資材は翌年は費用かかりませんでの
経費は削減されます。

今年は地元の直売所のみの販売でしたので出荷段ボールなどはかかっていません。

結果

経費   39,200円
売上   80,100円
差引   40,900円

実際には直売所の手数料10%ほど引かれていますので多少利益は下がります。

1年目の栽培にしては利益率50%超えてますのでまずまずではなかったのかなと思います。

 

まとめ

1年目にしては収支はプラスになりましたが1株あたり1.2~1.4玉しか収穫できていません
ので次回は収穫量(反収)をUPさせなければ収益はあがりません。

今年はツルの管理や着果、受粉の管理ができなかったので反省です。
病気や虫の被害はありませんでしたが
雑草をかなり繁殖させてしまったので収量が落ちる原因が満載でした。

来年は収量あげて収益ももっとプラスにしていきたいと思います!!

 

ご意見、感想等いただけると励みになりますのでお問い合わせフォームまでよろしくです!

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